コラーゲン以外の注入液
2001年08月01日
コラーゲン(ZYDERMと高研アテロコラーゲン)以外の注入剤の特徴
◆1.アーテコール
一部の診療機関にて「スーパーコラーゲン」と称しているも思われますが、これは牛コラーゲンに非吸収性の高分子粒子を含んだ注入剤です。1993年に初めてフランスで臨床的に使用が開始されました。オランダのRofil Medical International 社の製造している製品で、コラーゲン部分に関してはドイツから輸入しています。また非吸収性の高分子はPMMA(ポリメタクリル酸メチル)という物質で、直径40〜50ミクロンのサイズにしてあります。
メーカーは、「非吸収物質のため効果が長い」ことを長所にしていますが、逆に顔面のシワの経時的変化に対応せず、同じ部位にそれが存在し続けることがシワの治療に有利になるかどうかは、今後の報告待ちになります。
現在はドイツ・オランダなど欧州からの牛を原料とした製品はすべて輸入が禁止になっていますので、厚生省は「医師の個人輸入であっても薬監証明を取得するのは困難」と判断しています。
◆2.リストレイン
重合ヒアルロン酸。1996年より臨床応用が開始されました。スウェーデンのQ-med社が開発・販売している注入用製剤です。本来間接腔や眼球内に存在する高分子ですが、これをさらに大きな分子に重合させて、吸収の速さを低下させたものです。シワや陥没に対して用いられます。コラーゲンと違い、理論的には免疫反応をおこさないため、皮内テストが不要との長所をもつのですが、不純物として他の物質が混入しているため、低い頻度ですが発赤・腫れを起こすことがあります。皮膚の薄い部分に使用すると凹凸を起こすことがあります。吸収性のため、コラーゲンと同様に半年から1年位で分解吸収をうけ、元に戻ります。
◆3.ダーマライヴ
比較的新しい製品で、上記リストレインと同じヒアルロン酸の他に、非吸収性の高分子粒子を含んだ注入製剤です。フランスのDerma Tech社が製造しています。非吸収性高分子としてAcrylic Hydrogelを含みます。これが小さい粒子としてヒアルロン酸と混合され、非吸収粒子が効果持続期間を長くしています。
アーテコールと同様に非吸収物質がどのように肌の経時的変化に適応するのかは、今後の報告待ちです。